01.Cosmic Lover's Anthem
◎ロングトーンのコーラスに絡む16分音符のリズミカルなラップ
◎シンプルな3コードの進行とシンセによるリフを土台に
上に乗るメロディが次々と変化していく手法
◎Aメロを暗めのマイナートーンで入り
サビで明るいメジャーになり気分が開放される
試したかった様々なアプローチをまとめて詰め込みました。
歌詞は幻想的な神話の世界観で形成しています。
DJプレイ時に繋ぎやすいようイントロは
1stアルバムの『スペース ボヤージュ』最後と連なる
爆発音からスタートさせています。
02.Lunatic Disco
4つ打ちのダンス曲では王道の
循環コード(A-B-G#m-C#m)に
古語を含めた和風の歌詞を載せた、ディスコ調の和洋折衷ナンバーです。
サビは”今宵” ”心”とライムを踏みながら、子音が立つ「こ」から始まることで、
裏拍から入る主旋律にパンチを効かせています。
【月】をモチーフにしており、【星】をタイトルとしている3曲目の『スターダスト シーズン』と姉妹曲となっております。
03.スターダスト シーズン
”青春”を”スターダスト シーズン(星屑のような季節)になぞらえた楽曲です。自身の青春時代に通過した
8ビートの速いビートロックを土台としております。ディストーションのギターを入れることで
アッパーな音に仕上げました。
サビですが「き」から始まる言葉を並べて(煌めく/季節/君/気持ち)リズム感を出しています。
04.powder snow,softly
ビートルズの『Baby's In Black』のような
高音部と低音部が両方共にメインのメロディーになる曲(サビ部分)を
つくってみたくなり書き始めました。
サビはB→F#→C#→G#と4度の下降で循環させていくことで、連綿と雪が降り続けるイメージをコード進行により表現しています。
寝台列車で雪国に向かっていく描写となっており、少し昭和的でノスタルジックな雰囲気が出ているでしょうか。
『スターダスト シーズン』から続いて夏・冬の二部作となっております。
05.ハイファッショニスタ
普段過ごしている街並みが、自分でつくった服を着て歩くことで気分が変わり、想像の中で非日常的なファッションショーが
はじまる、というコンセプトになっています。
カタカナ英語を多用することでカジュアルな印象に。
サビですが E-F#-A-B-C#m-Dとルートのベース音を上昇させることで、テンションが上がっていく高揚感をコード進行により醸成しています。
06.Rainy days Cafe
”雨”から想起するせつない心象をモチーフに、日本語のみを使って小説・映画の1シーンを切り取ったような物語の歌詞を書きました。
Aメロ=過去 サビ=現在 と時間軸を切り替えることで、想いが交錯していくフラッシュバックのような演出を図っています。
ブリッジのコード進行(Am-F-E-E♭)は、最後のE♭で形容し難い気持ちを構成音であらわしました。
『ハイファッショニスタ』と『Rainy days Cafe』はそれぞれソロ曲ですが、ポップなメジャー/ミドルバラードのマイナーと対称的な楽曲を並べてみました。
07.Shooting Star,tonight the night
2014年12月頃に制作しておりこの頃から既に”宇宙”をコンセプトにしたグループを結成することを想定していたかもしれません。
ボサノバでよく使われるコード進行を取り入れつつ、サビ(A-DM7-A-Em)のEmの箇所で一瞬フワッとした調性感になるようなフックを演出しています。
08.Growing Venus
”金星”と”女神”がダブルミーニングとなっている
”ビーナス”がキーワードになっています。
サビのメロディと言葉が同時に出てきて
楽曲の制作が始まるケースが多いのですが、「Growing Venus 輝き始める〜」という
鼻歌から一気に書き上げました。
「輝き〜」の箇所にて主旋律を裏拍で跳躍させることで
キャッチーなフレーズになるよう狙っています。
曲が進む中で主人公がポジティブに成長していく
様子を描いています。
09.Miracle World
ミュージックビデオをつくることを前提に、"北欧の大地へオーロラを目指して向かっていくロードムービー”
のような楽曲を目指して制作しました。
タイトルの”ミラクル”とサビの”めぐりくる”で韻を踏むことでキーワードを強調させています。
サビの半音ずつ下降していくベースラインに対してAメロとサビ2(英語コーラス部分)は上昇させることで
シンメトリーな構成にしております。
シンコペーション(裏拍)の音型が好きなのですがこの曲でも多用しています。
10.宇宙の片隅に2人で
基本的にボーカルの歌割りはAメロとBメロはソロ、サビでユニゾンとなっているのですが、この曲のみ1番・2番をそれぞれのソロとすることで広い宇宙にたった1人で佇む孤独感を演出しています。
1stアルバムの最後を飾る『スペース ボヤージュ』ともリンクさせておりスペーシーなトラックになるよう、テクノでよく使われるソフトシンセの音色を用いています。